nascom2007-07-19



ベンジャミンフルフォードHPより
http://benjaminfulford.com/


『日本もいつまでも「アメリカのポチ」でいいはずがない!』


●私がアメリカ国旗を投げ捨てた理由

テレビ番組で、アメリカ人の戯れに怒り、星条旗を投げ捨てたベンジャミンさん。
理由は、アメリカがいまや尊敬に値しない国家に堕落したからだという。
日本も、軍産複合体の利益を優先するブッシュ政権と手を切る時期が来ているとも。


アメリカと仲良くすればいいという錯覚

先般、「テレビタックル」(06年5月15日放送)という番組に出演し、たまたまアメリカ国旗を投げ捨てることになった。直接のきっかけは隣に座っていたアメリカ人が、アメリカの国旗を私の机の前に置いて、「カナダはアメリカの五一番目の州になれ」と言ったからだ。とんでもない侮辱だ。同じ番組で日本の政治家が同じことされたのだが、よくそのままにしておいたなと思ったものだ。戦前の日本人なら、そんな情けない光景を見たら泣いたに違いない。

二、三年前なら、「日本がアメリカの言うとおりさえすれば全てがうまくいく」と思っていた私が、何でアメリカ国旗を投げる人と化したのか? 理由は九・一一事件だ。あれがアメリカのやらせだと分かったことで、人生観が変わった。映画『マトリックス』の「青い錠剤が赤い錠剤」を飲むシーンと同じ事が現実の世界で起こったのだ。九・一一に関する全ての謎、全ての嘘が、これで解ける。

ここでは、九・一一事件がアメリカの陰謀だったという証拠をきちんと書くだけのスペースがない。とても大事な話だからネットでじっくり調べてほしい。特に貿易センタービル七号館に関して調べてもらいたい。人類の歴史で、鉄筋コンクリートのビルが火事で倒れた例は皆無である。しかし九・一一の際には、三つの建物がそうした理由で倒れた。しかしその内のひとつ、七号館は飛行機が突っ込んだわけでもなかったし、たいした火事もなかった。あの四七階建ての建物にはCIAなど米国政府機関のニューヨーク本部が入っており、爆弾による解体で崩れたことに間違いない。フランスのドキュメンタリー映画を見ると、建物が崩れる前、解体のための爆発がはっきり見える。
とにかく事件に関して一年間じっくり調べてみれば、間違いなく私と同じ結論に至るはずだ。「アメリカの政府は、軍産複合体と石油利権のために、自国民三〇〇〇人を殺した」のだと。

●利権獲得のために事件を作りだしてきた国

それが分かると、アメリカの言動を何でもかんでも疑うようになる。私自身、アメリカやアングロサクソンプロパガンダに目が覚めた。彼らには、地球を運営する同義的な資格がない。例えばもしアメリカが、本当に民主主義、自由主義、平和主義などを信じているなら、なんで戦後の六〇年間のうち四七年間も、どこかの国と戦争をやっているのだろう? 自分たちが利権、特に石油が欲しいときには軍を動かすけれども、なぜアフリカのルアンダみたいに何百万人が虐殺されていても、見て見ぬ振りをするだろう?

昔からアメリカは自分たちの利権獲得のために事件を作りだしては、戦争を起こしてきた。スペインとの戦争では自分たちの船を沈めてスペインのせいにし、日本を追い詰めて真珠湾攻撃へと仕向けさせ、ベトナムトンキン湾事件をでっち上げたりしてきた国だ。
金持ちの貴族たちの秘密結社が、実はあの国を動かしている。彼らは世界のためにやっているのではなくて、自分たちのために戦争しているのだ。偽テロ戦争は、まさに武器商人と石油会社にとってすごくおいしい話になった。イラクの石油の輸出枠をもらった会社を調べれば分かる。大株主やトップはブッシュ大統領の友達だらけだ。

彼らの作ったお金持ちのための文明は、もはや人類の目指すべきモデルじゃない。堕落したローマ帝国の末期に似ていると言っていい。一部の超金持ちがどんどん享楽的生活に陥って、一般市民にはパンとサーカスでだまして、帝国の血を吸い取っていた。今のアメリカはどうか。一部の超お金持ちが更にお金もちになって、一般市民はテレビと食べ物(人口の7割が肥満体)で“羊化”した。世界から資源や製品を吸い取って、自分たちは仕事をしなくなった。例えば中国からアメリカに行く船は満杯だけど、アメリカから中国に行く船のうち七〇%は空だ。国も国民もアジアからの借金で暮らしている。



●小泉「ポチ路線」を明確に修正すべし

アメリカ人も最近になって、こうした情況に疑問を持つようになった。すでに歴史学者四七〇人が、ブッシュ大統領アメリカの歴史上最悪だと断言している。共和党の支持率が今や一八%で、ブッシュ大統領の支持率も二〇%台まで落ちた。今年一一月の中間選挙で、上・下両院とも民主党過半数をとる公算が高い。
そうなれば、ブッシュやその側近の弾劾裁判は間違いない。彼らの横領が国民の前で暴露され、ネオコンの時代が終わる。

そのときアメリカまた、本来のいい部分に戻るだろう。ゴア元副大統領の描く環境や資源エネルギーや貧困対策を中心として動く政府に近いものが誕生するだろう。日本は子分ではなくて、平等の友達としてアメリカとともに世界のために働けばいいと思う。
そのときもし、「テレビタックル」でまたアメリカの旗を置かれても、ぼくはもう投げ捨てないだろう。

しかし今のアメリカは、歴史上最悪といわれる大統領に加え、彼にほいほいついていく政治家たちがほとんど。彼らはやはり洗脳されているとしか説明できない。自分たちの頭で考えないように調教されているのだ。私はカナダ人として、そういうアメリカと同一視されたくない。日本も国家の尊厳、そして自国の利益を考えるならば、アメリカに何でも追随という小泉首相の「ポチ路線」をはっきりと修正する時期だろう。



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