福祉の国で有名なスウェーデン。政治はどうなってんのかな?って調べてたらいいブログを発見♪
『スウェ−デンの今』
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe



 〜去年行われた総選挙の記事より〜


●日本の選挙との違い●

日本の選挙でよくある光景、立候補者が数台の車を連ねてあちこちで自分の名前を叫び続ける「連呼」がない。
これは選挙制度が基本的に「比例代表制」だから立候補者個人を売り出して、票を集めるのではなく、党としての政策をアピールすることに力点が置かれている為。
党としての街頭演説は行われる。また広場など人通りの多いところで、
各党は「Valstuga(選挙小屋)」を建て関心を持った有権者に情報提供を行っている。


●Valstuga(各党の選挙キャンペーン小屋)●
「お願いします!お願いします!」と名前ばかりの連呼ではなく各党は、人通りの多いところに選挙キャンペーン小屋(小さな事務所のようなもの)を構えて、道行く人や関心のある人に党の政策を売り込んでいく。

ここには道行く人が「○○党の政策について聞かせてほしい」「帰りのバスで目を通したいから党の政策マニフェストをちょうだい」「候補者個人についてもっと知りたい」などと気軽に立ち寄ってくる。
なんと訪問者の中には中高生もたくさんくるらしい。
彼らも「○○党について詳しく知りたい」と言う。投票権のない彼らがなぜ深い関心を示すのか。

一つには、中高生が投票できるSkolval(学童投票)というイベントが投票日に先駆けてあるためだ。スウェーデン中の多くの学校が参加するこのイベントでは、各学校で、本物さながらの“模擬”選挙が行われ、全国レベルで集計される。もちろんこの結果は、本物の選挙とは別物だが、将来の社会を担う若者が今の政治をどのように見ているのか、社会に対する大きなシグナルになる。 2002年の総選挙に先駆けては、25万人もの生徒が参加したという。

二つ目の理由は、この総選挙を、社会科(公民科)の生きた教材として使う教師が多く、授業の中のグループワークとして、生徒に重要な論点について調査させ、発表させるからだという。国会の選挙にしろ、地方の選挙にしろ、社会科の生きた教材として、これほど絶好なものはない。日本でも、やっている学校はあるのだろうか?

さらに付け加えるとすれば、キャンペーン・グッズのおかげもある。尋ねてくる若者の少なからずが「“愛”のバッジはある?」と口々に尋ねるのだ。環境党が若者向けに作ったバッジ「All kärlek är bra kärlek(すべての愛は、素晴らしい愛)」が若者の一部に流行っているらしく、それを求めてやってくるのだ。(バッジの文句は、性別にとらわれず、同性の結婚も積極的に認めていくことを主張)

真面目な政策議論とともに、デザインを駆使したポスターや若者の心をつかむキャンペーン・グッズなど、“とっつきやすさ”も忘れていない、スウェーデンの総選挙。若者の関心は日本よりも遥かに高い。


    
   (上)Valstuga(選挙小屋)           (下)フェミニスト党の宣伝活動


       
                      環境党の選挙ポスター   
        
(上左) 「給料を決めるのは性別じゃなくて“活力”であるはずだよね。そうでしょ!?」
(上右) 「長期的視野に立って票を投じよう!」
(環境党は二人党首制。ポスターに映っているのはその二人。中年の男性とまだ30代の女性。バランスを取りながらうまくやっている。)
(下)「私は石油に依存していないよ。縁を切ろうと思えばいつでも可能さ。そうでしょ!?」



       愛のバッジ♪

                                                                                                                  • -

この選挙での投票率は結果81.99%
※ちなみに日本の投票率56.57%(前回行われた参院選


今回の選挙で長期政権を握っていた赤い政権(左派の社会民主党・環境党)から青い政権(右派の保守党・自由党・中央党・キリスト教民主党による中道保守政権)へと政権交代がおこったそうです!


めったに外国の政治の内情を知ることなんてないので読んでて興味深く、おもしろかった。
それにしてもなんかいいなぁって思ってしまった!


『スウェ−デンの今』総選挙2006
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/cda4f59bbae48ce247c70a84eb744fd9




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