nascom2007-07-14



・2003年8月22日(金)
 『一方で・・・』

・こんなに容赦なく照りつける太陽の下、私たちの車のエアコンをうらやましそうに見ながら立っている重装備の米兵士たちを見ると、私はひどく気の毒になる。要するに結局ここはバグダッドだし、私たちはイラク人。この暑さは経験済みだ。

・米兵士たちはじっと立ったまま太陽に何時間もさらされた挙げ句、生ぬるい水を飲むしかない。そんな姿を見るとつらい思いがする。

・5人の子持ちでひどく腹を立てた失業中の男性などから、意味もまだわからない言葉で罵声を浴びたとき、困惑しておびえた兵士たちの表情を見ると、気の毒に思う。

・兵士たちが誰にでも銃口と戦車を向けるのを見ると絶望的になる。なぜなら、彼らの目には誰もがテロリストであり得るし、ほとんど誰でも怒りと不満を抱えたイラク人なのだから。

・戦車のてっぺんや車の中で、退屈してやる気なさそうに座る姿を見ると、私は兵士たちに同情してしまう。彼らはどこか他のところにいられたらいいなあと願っているのだ。

 これであなたもわかる。混乱の世では心境も複雑だ。


『Baghdad Burning』
http://www.geocities.jp/riverbendblog/



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