nascom2007-07-17



ベンジャミン・フルフォードHPより
『9・11の疑惑〜10の証拠〜』


私は今年初め『週刊ポスト』で「9・11自爆テロは民間航空機ではなかった」と題したレポートを発表した。その後、私と同じく「9・11の疑惑」を追及しようという研究者やジャーナリスト、さらには元CIAやFBIの職員たちによって真相解明がさらに進んでいる。そして、そうした“同志”たちの調査により「アメリカ政府は9・11に関して嘘をついている」ことを示す数多くの証拠が見つかっている。今回のレポートでは、そのなかから私が注目する10の証拠を取り上げたい。


証拠① WTC(世界貿易センター)崩壊直前の「閃光」「爆煙」「爆発音」


WTC第2ビル(南タワー。2機目の航空機が78〜84階部分に衝突)の崩壊映像や写真を見ると、ビルの崩壊部分より下のフロアに激しい閃光が何度も見える。まるでビルの内部からフラッシュを焚いたようだ。また、崩壊している場所より下の部分で、ビルの壁から水平方向に煙が吹き出している。崩壊部分より下のフロアが誰かによって上から段階的に爆破されたことが推測できる。

そして、ビル崩壊よりも前に爆発があったことは、崩壊映像を分析したドキュメンタリー映画911 EYEWITNESS』が証明している。精密機器を用いて崩壊映像と爆発音を比較したところ、南タワーの崩壊が始まる前に4度の爆発音が確認され、さらに崩壊中にも爆発音を確認したのだ。

爆発音については、複数の証言者がいる。南タワーの67階にいたトム・エリオット氏は、非難する際にすれ違った消防士に対し、こう答えている。

「下の階から爆発音が聞こえ、その後に航空機が衝突した。爆発音は60階近くだった」

また、第1ビル(北タワー。1機目の航空機が94〜98階部分に衝突)から最後に脱出した作業員ウィリアム・ロドリゲス氏は、

「地下で爆発が起き、その直後に上空で航空機が激突した。地下から1階に上がるエレベーターからはひどい火傷を負った男が飛び出してきた」

 と語り、航空機の衝突前に爆発があったことを示唆している。このほかにも多くの証言者がいるが、いずれも航空機の衝突前に「爆発」があったことを示唆する証言だ。


証拠②「パンケーキ現象」は起きていない


 アメリカ政府の説明では、激突した2機の機体から漏れたジェット燃料が引火して、機体が全焼するほどの高熱が発生、この火災によってビルの鉄骨が溶け、上層階の重みに耐えられなくなって、下方向に押し潰される形で崩壊したという。この現象で崩れた建物はパンケーキを重ねた形状になることから「パンケーキ現象」と呼ばれる。

ところが、南タワー崩壊の映像を見ると、水平方向どころか斜め上の方向に建物の破片が飛び散っている。しかも窓枠や壁材だけでなく、鉄骨の破片まで見える。通常のパンケーキ現象ならば、上から下へグシャっと潰れるだけだ。WTCのように、鉄骨が粉々になってぶっ飛ぶほどの大爆発を起こすには、爆薬を使わなければ絶対に無理だ。また、南タワー付近に停まっていた車が真っ黒焦げになっている。これは爆破による熱によって燃えたという疑いが濃い。


証拠③ 専門家が発見した爆破の痕跡


ビルが火災で自然に崩壊したのではなく、誰かによって“爆破”されたことを示す決定的な証拠も出ている。現場で採取されたビルの破片から、火薬が使われた痕跡が発見されたのだ。調査を行なったブリガム・ヤング大学のスティーブン・ジョーンズ博士(物理学)が指摘する。

「ビルの瓦礫を調査・分析したところ、フッ素やマンガンのような、通常の解体現場では検出されない元素が大量に発見された。そして何よりも重要なのは、テルミット反応によるものと思われるアルミニウムや硫黄が残留していたことだ」

 テルミットとはアルミニウム粉と金属酸化物の等量混合物であり、過熱すると3000℃もの高熱を発する。溶接技術や焼夷弾などに用いられるものだ。なお、この調査結果にアメリカ政府は何の反論もしていない。



証拠④ 航空機が「炎上」した場所で助けを求める女性


「WTCに衝突した2機の航空機はともに炎上、焼失し、残骸は何も残っていない」と政府は発表している。

だが、北タワー崩壊直前の映像には、航空機が激突した穴から助けを求めている髪の長い女性の姿が確認できた。

こんなおかしなことがあるだろうか? 航空機はビルの複数階にわたって激突・炎上したはずなのに、彼女が「大火災」の中を生き抜き、同じ階または上下の階から穴の縁まで移動してきたというのか? 火災など起きておらず、高温ではなかったから以外の結論はない。彼女はこの映像の直後、ビルの崩壊に呑み込まれていった。



証拠⑤ 鉄骨を溶かした「真犯人」


 WTCの鋼材が溶けて流れ出している映像も確認された。WTCの鉄筋の検査を行なったアンダーライターズ・ラボラトリー社(非営利の民間会社)の担当者はこう証言した。

「WTCの鉄筋に使われていた鋼材の融点は摂氏1649度。ジェット燃料の燃焼では260度程度の温度しか出ないし、どんな条件であっても1000度を超えることはない」

つまり、ジェット燃料による火災で機体が全焼したり、ビルが崩壊したりすることは考えられない。04年10月、ベネズエラの56階建て高層ビルが 17時間にわたって26階分を焼き尽くした火災でも、ビルは崩壊しなかった。これまで「火災」によって崩壊した鉄筋高層建築はないが、南タワーは世界で最初の、そして北タワーが2番目のケースになった。

 今年6月にシカゴで開催された「9・11真相究明会議」で前出のジョーンズ博士は「鋼鉄の溶解は、ビルの爆破に高温を発するテルミット爆弾が使用されたことを示唆している」との見解を示している。



証拠⑥ 航空機に装着された「筒状の物体」


 前回のレポートでも取り上げたが、南タワーに衝突する航空機には「何か」が装着されているように見える。今回はより鮮明に見える映像が手に入ったのでそれを紹介したい。私はこの物体が「軍事用のミサイル」だった可能性が最も高いと考えている。



証拠⑦ WTC所有者の「ビルは解体された」証言


世界貿易センタービル崩壊のなかでも、最も不可解なのが第7ビルの崩壊だ。47階建ての第7ビルは、高層ビルの多いマンハッタンではさほど目立たない高さのため、ツインタワーに比べて注目度は低いが、私はこのビルの崩壊こそ、「9・11の疑惑」を語るうえで最も顕著な例だと思っている。

政府の見解では「第7ビルはビルの周囲の火災の影響で、9月11日の午後5時半に崩壊した」とされているが、火災がなぜ崩壊に結びついたのかの説明は「不明」という。航空機が衝突したツインタワーから離れた場所にあり(見取り図)、周りのビルが崩壊を免れたのに、第7ビルだけが完全に崩壊したのは不可解だ。

WTCのリース権をテロ事件の6週間前に取得していたラリー・シルバースタイン氏(シルバースタイン社社長、ユダヤ文化遺産美術館理事)は、アメリカの公共放送番組『PBSドキュメンタリー・アメリカの再建』に出演し、こう語っている。

「消防署長からの連絡を受け、『もう(第7ビルの)鎮火は無理だ』と聞かされた。そこで私は『多くの人命が失われてしまった。おそらく、最もスマートな方法はビルを“pull it=建築用語で解体するという意味”ことでしょう』と答えた。そして彼ら(消防隊員)は解体を決定し、私たちはビルの崩壊を見届けた」

 後にシルバースタイン氏はこの発言を訂正、「“pull it” は“解体”ではなく、“引く(消防士を退避させる)”の意味で使ったとしている。だが、彼が消防署長から連絡を受けたのは、すでに消防士たちが退避した後のことだ。また、第7ビルの周囲は、すでに消防隊員たちも退避せざるを得ない状況にあった。そんななかで爆薬をセットするようなことができただろうか? 9月8日には警備の都合で第7ビルから全員が退去させられている。このときにビルに爆薬が仕掛けられ、9月11日に“予定通り”爆破された可能性が強い。



証拠⑧ 第7ビルの崩壊速度


 映像を見ると、第7ビルは約4・5秒で一気に崩壊したことが確認できる。これは真空状態での物体の落下速度と同じ。第7ビルと同じ高さから鉄の球を落とす実験をした場合、空気抵抗があるため5・6秒かかる。4・5秒で落ちる状態をつくるには爆薬を使うしかない。下の階を爆破して真空状態にすることで、抵抗力なくストーンとビルの上層部分を落下解体させることができるのだ。

 問題の第7ビルにはCIA、FBIニューヨーク市災害対策本部などが入居していた。想像の域を出ないが、第7ビルが“9・11テロの指令センター”だった疑念も生まれてくる。そしてその証拠を跡形もなく消すために爆破されたのではないだろうか。




証拠⑨ ペンタゴンへのテロ攻撃は不明点だらけ


 前回のレポートでは、ペンタゴンへの航空機(アメリカン航空77便)衝突は、幅38㍍のボーイング757型機が衝突したにもかかわらず、建物の倒壊が幅19・5㍍しかないことから、航空機の衝突そのものがなかった可能性を指摘した。

 この疑惑が各方面から指摘され、さらにペンタゴン衝突時の映像を公開するよう民間団体から要求されたことで、今年5月16日、司法省はようやくペンタゴンが撮影していた監視カメラの映像を公開した(写真)。だが、航空機と確認できる物体はなく、一瞬にしてペンタゴンが炎上しただけだ。

 航空機の速度を国家運輸安全委員会は「時速852㌔㍍(秒速238㍍)で衝突」と説明、映像を公開した米司法省は「映像は約0・5秒に1コマ撮影された」としている。映像上で「機体と思われる物体」が確認されたのは外壁から約98㍍手前。そのため、その0・5秒後(次のコマ)にはすでに機体は衝突・炎上していたという。だが、少なくともこの映像を見て「航空機が衝突した」と結論づけるのは無理だろう。

 米政府の発表では、航空機は衝突箇所とは反対側にあるラムズフェルド国防長官の執務室方向から飛んできたにもかかわらず、わざわざ急旋回して衝突したことになっている(イラスト)。「テロリストが国防長官をわざわざ避けた」理由が解せないのはもちろんだが、時速852㍍で飛ぶ航空機が急旋回し、高さ23㍍の外壁に衝突させるという芸当自体、不可能に近い。ベテランパイロットは「この急旋回で生まれる重力に人間は耐えられない。人間の操縦する飛行機ではない」という見解を示した。

 興味深い写真も発見された。ペンタゴンに突入したとされる民間機をその日操縦していたのは、元米軍パイロットだったチャールズ・バーリンゲーム氏。彼は00年10月、旅客機がペンタゴンに墜落したことを想定した緊急訓練に参加している。その彼が軍隊を辞め、1年後には「民間機のパイロットとしてペンタゴンに突っ込んだ」とされている。これは単なる偶然とは思えない。




証拠⑩ テロを“予言”していた文書とポスター


 00年9月、ネオコンの有力者が発起人となったシンクタンクアメリカ新世紀プロジェクト」が、『アメリカの国防再建』という論文を発表している(写真)。この論文の賛同メンバーには同年末に誕生したブッシュ政権で要職に付いた人々が名を連ねていた。チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、ウォルフォウィッツ前国防副長官、ジェブ・ブッシュフロリダ州知事(ブッシュ大統領の弟)らだ。ちなみに現在、この論文をインターネット上で閲覧すると、公職から去ったウォルフォウィッツ以外の人物の名前が消えている。この論文の中には「新しいパールハーバーのようなことが起きなければ、新しい防衛システムの必要性について国民の理解は得にくい」という記述がある。

 FEMA(連邦危機管理庁)が99年6月に作成していた「反テロポスター」も興味深い。WTCがターゲットとなるテロ攻撃を2年以上前に予知していたかのようだ(写真)。

 いずれもアメリカ政府が事前にテロを“計画”し、シナリオ通りに“遂行”、そして「新しい防衛体制」や「テロとの戦い」にアメリカ国民を駆り立てたという疑いを強くさせる。

 もうひとつ興味深い指摘を加えておこう。英紙『ガーディアン』の取材では、「イギリスではテロ容疑で700人が逮捕されたが、有罪となったのは 17人だけ、イスラム過激派のテロ容疑で有罪となったのは3人だけ」だったことが明らかになっている。いうまでもなく「逮捕」は大きく報じられても、「起訴されたかどうか」はニュースにならない。ブッシュ政権と共同歩調をとったブレア政権もまた、イギリス国民に「テロの恐怖」を植え付けたうえで「対テロ戦争」に世論を誘導していった証左ではないだろうか。


『Benjamin Fulford HP』
http://benjaminfulford.com/